神谷市長が幕張ベイパークにやってくる:備忘録

2025年1月26日、幕張ベイパーク クロスポートにて千葉市の神谷市長との新春座談会がB-Pam主催で開催された。既存住民のみならず、幕張ベイパークを検討している方、またベイタウンや近隣住民にとっても有意義な内容であったので要約しつつメモしておきたいと思う。
新春座談会は以下の構成で行われた。
・神谷市長からの挨拶
・千葉市美浜区選出の田畑議員からの挨拶
・B-Pamよりベイパーク関係の市による取り組みの発表
・住民と市長との座談会(グループ別のディスカッション)
市長からの挨拶:
幕張ベイパークの誕生秘話
神谷市長によると、幕張ベイパークは千葉市が「新しい選択肢」を増やしていく中で誕生した街。多くの方が都内や千葉市外から移転し、この街に根を下ろしているそう。
職住近接のライフスタイル
千葉市は「職住近接」のライフスタイルの基礎的条件を持つ街であり、千葉市内への通勤時間が短いことが魅力の一つ。都内にはない新しい価値を創出し、住まいだけでなくビジネスや文化も集まる街にしたいと市長は語る。
アートと文化の融合
芸術やアートの要素が弱いとされる幕張エリアだが、神谷市長はその改善に向けた努力を惜しまない。サマーソニックの際には文化庁と協力してアートイベントを開催するなど、文化の発信地としての可能性を広げている。
幕張新都心の進化
幕張新都心は30年前に誕生し、常に新しいものを生み出すコンセプトを持っている街である。幕張メッセの建設から始まり、レッドブル・エアレースやXゲームズなど、日本で一番新しいものを受け入れてきた歴史がある。この地には「新しいものを生み出し続けるDNA」があるのだ。
田畑議員からの挨拶:
ベイパーク住民のシビックプライド
田畑直子議員は、ベイパーク住民の住環境に対する意識の高さとシビックプライドに感銘を受けている。この地区は千葉市を牽引する誇りある街であり、全国的にも注目されているという。
B-Pam:
千葉市による幕張ベイパーク関連の取り組み
市が行ってきた以下の取り組みが紹介された。
- イベント支援 - 市からの補助金によりドローンショーを実施
- 子育て支援 - 幕張ベビーパークや勤労市民プラザでの子ども向けイベント多数開催
- 防災対策 - 自主防災組織や避難所運営委員会の設立支援
- 交通分野 - JR京葉線のダイヤ改正への是正要望や新改札口の費用負担、イオンスタイル前の横断歩道設置
- 開発事業 - 小学校の新設工事や幕張海浜公園の再生化事業
- 国家戦略特区 - ドローン宅配や自動運転バスの実証実験
千葉市長と住民が語る、幕張ベイパークの夢と未来:
住民同士のコミュニケーション作り
Aグループの住民は「同じような悩みを持った人同士のコミュニケーション作り」を進めたいと提案。
市長:ベイタウンで行われている「ベイタウン協議会」という地域の課題をまとめて市に提出する仕組みを紹介し、行政との接点を作る取り組みを続けていくことを約束した。また、困っている人々がどこに相談すればよいか分からないことを解消するために、福祉まるごとサポートセンターや区役所では地域づくり支援課が設立されていることを紹介した。
幕張ベイパークのハワイ化計画
Bグループの住民は「街をハワイ化したい」という熱意を持ち、ハワイアンフェアの開催やシーサイドマラソン、ハワイアングッズのプレゼントなど、ワクワクする企画を提案。
市長:ハワイ化に賛成で、行政も一緒にノリの良い店舗の方々と取り組んでいきたい。幕張新都心は新しめのイベントをやるときには規制をどうやって緩和していくかはずっと考えている街であるので、警察との協議も含めてノウハウもある街であり、マラソンイベントを推進する母体を組んで体制が整えば実現に向けて動くこともあると述べた。
五感がワクワクするイベントの実現
Cグループの住民は「五感がワクワクするイベント」を作るための、人、金、場所の提供を市に提案。
市長:五感がワクワクというのはそもそものこの街のコンセプト。市もあまり懐が豊かでもないで資金面は相談だが、公共空間はこれまで閉じて囲っていたが、民間との境を曖昧にしていこうというのが千葉市の方針。公園自体も、幕張新都心の公園は緑地がとても広いのが特徴でエリアごとにしっかり区切るというコンセプトだったが、30年経ってきて街も成熟してきた。緑地が広いので例えば一部を民間活用であったり、アルティーリ千葉のアリーナの計画も出てきているので、公園の一部というのは崩さずに、多くの方が一緒に使ってもらえるような場所にして、公園の緑地と利便性を上げ、またアリーナのようなスポーツ観戦できる施設を入れながら全体の価値を高めていく取り組みが必要だ。それには公共空間の使い方をゆるくしていき場所を有効に使ってもらうことが大事だと思っている。ゾゾパークは市の施設ではないが、(存続してほしいという)ご意見は受け止めさせていただく。
多様な人々が集う街づくり
Dグループの住民は、中長期的に人が戻ってくる街、新しい人が入ってくる街にしたいと発表。
市長:多様な人が活動する街づくりに共感し、ベンチャー支援やコワーキング施設を活用しながら、シリコンバレーならぬベイパークバレーのような将来像を描いているとのこと。
以上。
ベイパークバレーは言い過ぎ感あるが、街としての方向感としてはあっているのかも。